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平松天神社 梅花祭

新たに迎えた宮司 大谷さん、祭員:禰宜 佐藤さんと、大谷さんのお仲間である巫女:伊藤さん(豊栄舞)により、梅花祭が行われました。

以下は新宮司の大谷さんによる文章です。
3月7日(土)は梅花祭を執り行いました。平松天神社宮司としての、初仕事でございます。
梅花祭は通常、菅原道真公の祥月命日である2月25日に行われる菅原道真公を偲ぶ祭事ですが、平松天神社では、お社の前の梅の花が見頃を迎える時期に、この梅の木のために行っております。
(今年は例年よりも早く見頃を迎えたため、見頃を過ぎておりましたが・・・)
この梅花祭は、先代の西澤宮司が一番楽しみにしており、また、思い入れのある祭事でございまして。
わたくしが先代の西澤宮司よりお聞きしたお話をほぼそのまま、記します。
「大谷さん、僕はね、ご住職がいなかったら今の僕はなかったんですよ。
ここのお宮をみるようになってから、またいろんなことがあってね、たくさんの出会いがたくさんあってね、ここの宮司をさせてもらえて本当に良かった!!って心から感謝しててね。
でね、この梅の木はね、ご住職のお母様がとても大切にされていた木でね。ご住職をこの世に産んでくださったお母様が大切にされていた梅の木だから、梅花祭をねやってね、細くても良いから長くずっと続けていきたいんですよ。
この話、ご住職には内緒ですよ。でないと、ご住職喜んじゃって態度が大きくなっちゃいますからね(笑)。ただでさえ僕の方が立場小さいのに(笑)。」
そして昨年はわたくしは豊栄舞を奉奏させていただきました。
今年も同じように、梅の木の下に西澤さんがいて、わたくしが豊栄舞を舞って、終わったらいつもの西澤さんとご住職の天然漫才が見れるものと思っておりました。
まさか自分が宮司として斎行するとは全く予想しておらず、本当にいつ何が起こるか、どんな変化がやってくるか分からないものでございます。
昨年、西澤さんがどのような祝詞を奏上したのかも覚えておらず、今年どんな梅花祭にしたいのかもお聞きしておらず、しかし梅花祭を行いたいそのお気持ちをお聞きしておりましたので、
この梅の木の美しさを称えその恵みに感謝し、梅の木が喜んでくれたなら、その様子を菅原道真公がご覧になったら喜んでくださるだろうと思い、先代の西澤宮司のお気持ちに沿った祭事といたしました。
おさがりは「梅干し」でございます。来年はこの梅の木に実った梅の実で作った「梅干し」をおさがりにしたいと思っております。
お近くにお越しの際は、ぜひお参りくださいませ。
梅花祭 2020年3月7日(土)