かなり前の話です。当寺の檀家となっていた方です。
父親が亡くなると当然私に連絡がありました。
しかし、どうしてもご本家が○○派以外は認めないとの話になり、通夜のみは私が勤めましたが、ご本家の息子さんが四国から本家の菩提寺住職さんを強引に連れてきてしまいました。
何時間かかったのでしょうね。着いたのは翌日であったことは間違いありません。
関東で○○派は聞いたことがありません。
しかし、葬儀が終わって帰るときに、こちらでお墓を見つけなさいの一言。
檀家にはしないとの話でした。
事情を聞いて、かなり腹を立てていたようです。
私でも怒るでしょう。その前にそちらの同宗派のお寺を紹介していたはずです。
いなければ他の派の真言宗のお寺に依頼するよう話したと思います。
事情を知らないで、強引なご本家に無理矢理埼玉まで連れて来されては、たまったモノではありません。
結局、当寺の檀家になることはありませんでした。
ご本家とは縁を切ると話していたそうです。
田舎の住職が寺を出てから連絡が付かないこともありました。
通夜に来られず、独り身でしたから電話をしても誰も出なかったそうです。
近くの親戚に電話をして確認してもらっても不在だったそうです。
翌日の葬儀は、奥様の御実家の菩提寺住職である私が葬儀を行いました。
そのまま当寺の檀家となることになりました。
後で聞くと、駅構内から救急車で病院に運ばれたそうです。
私の友人も駅で亡くなっています。二日後にご法事をして頂く予定でした。
連絡を頂いた私は驚いて、あちこちに電話をかけ、代わりの僧侶の手配と弔問とで大変な数日を経験いたしました。
私も六十代後半になり、無理をしないようにしています。
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