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お釈迦様の板仏

ある骨董屋さんのヒントで出所がハッキリしている仏様です。

教えていただいたわけではなく、そのヒントと作風に該当するお寺を絞っていくと、そこしかないと確信したわけです。

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以前ある仏様をお招きしたのですが、骨董屋さんのヒントだけでは、どこのお寺に祭られていたのか分かりませんでした。

同じ市内に同じ宗旨の寺がいっぱいあるからです。

 

しかし同じ市の同宗派の住職が来られたときにこの話をすると、「何寺だよ」と即答えが出ました。

某大きな寺住職の兼務寺で、今まで本堂を直すための寄付などは檀家が一切拒否していた寺のようです。

取り壊すと同時に大きなお寺さんの檀家に組み込まれてしまう事になっていたそうです。

 

しかし、お布施が一気に倍以上になるより、自分たち檀家だけで本堂を建て直すことにしたそうです。(倍と言っても近在のお寺と同じです)

 

その後、当寺に引き墓したいと言われた家が、そこの檀家でした。

お墓をまだ直してなく、その上ご寄付が百数十万なら引き墓をし、遠い場所よりすぐ近くの当寺にお墓を求めた方が、後々家族のためになると話していました。

 

偶然とは言え、面白いことがある物だと思います。

そのお寺さんや檀家さん、ご本家には申し訳ないのですが、当寺の檀家さんになっていただきました。